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水抜き剤の効果と原理


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燃料添加剤の一種、水抜き剤の効果と原理。必要なものなのか?

■水抜き剤の効果と原理の解析

ガソリンスタンドなどに行くとよく勧められる水抜き剤。果たして本当に効果があるのか!?また水抜き剤は車には必要なものなのか。水分が車に与える影響、水抜き剤の効果と原理について挙げさせていただきます。

水抜き剤=燃料添加剤として考えたほうが良いかもしれません。現に燃料添加剤の中には水抜き剤と成分が酷似しているにもかかわらず燃料添加剤よりも高額で販売されているものもあります。以下を参考に。

1,どうして水抜き剤が誕生したのか

水抜き剤は燃料タンク内の結露などによって溜まった水分が燃料タンクに滞留して錆を発生させて燃料ポンプを故障させたり、燃料タンクに穴をあけたりするため、それらを予防、防止することを目的として作られたものです。

2,どうやって水が抜けるのか(水抜き剤の原理)

水抜き剤の正体はイソプロピルアルコールというもので要はアルコールです。アルコールは水と油の両方に対して親和性のある溶液であるため、ガソリンである油とタンク中にたまった水分を親和して、ガソリンと同時に水分を燃焼させる狙いがあります。

実際に使用環境しだいで水は溜まりますし比重も水の方が重いためタンクの底に溜まって自然には抜けませんが、一応燃料ポンプの配置は水が吸い出しやすいレイアウト担っていますし、最近はタンクを開けても水が溜まっているというのは殆ど見かけません。

水抜き剤の原理ですが、よくアルコールで中和させるという表現を使いますが誤解です。解ってはいましたが実験の結果100:1(50リットルに対し500ミリリットルを想定)で水抜き剤の効果を検証したところ中和には至りませんでした。

水分攪拌を促進するという感じで水抜き効果はありますが、水抜き剤を入れたからといって水が根こそぎ抜けるわけではありません。

だからといって水抜き剤をたくさん入れるのは止めましょう。アルコール濃度の濃い物質はゴム製品や燃料ラインに悪い影響を与えるとの故障実績が報告されています。現にアルコール系燃料のガイアックスも使用停止の通達が出ているのは周知の通りです。

3,水抜き剤の効果はあるのか

上記に挙げたように、かくはんによる若干の水分を燃料中に浮遊させ燃焼と共に排出できる可能性は高くなります。劇的な効果は望めないものの全く効果がないものではありません。

■水分の混入と不具合について

1,水分が燃料タンクに溜まることによっておきる不具合

現在の燃料タンクには樹脂コーティングがされていたり、素材自体が錆びないものであったり、金属であっても錆びにくい工夫がされており錆びて穴があくということはまずありません。

といいますか実際にインタンク型燃料ポンプの交換や修理でガソリンタンク内を見ることがあっても錆びていることなどまずありませんし、数千台整備してきましたが錆びてガソリンタンクに穴があいてしまったのも見たことがありません。

燃料と一緒に水が燃焼室に入っても(水だけを吸ってしまうことなどありえないので)全く問題ありません。水没車や長期間放置車両などでは大量の水が入ることもあるかもしれませんが、水抜き剤云々は問題外で他の修理が必要です。

2,水抜き剤は必要か

必要か必要じゃないかというと・・・必要なものではありません。水抜き剤が目的としているような不具合を防ぐためであればメーカーが推奨しなければならないものです。

水抜き剤は効果はありますが、必要不可欠なものではないと解釈していただくのがいいかと思います。燃料添加剤という意味で1年に1回くらいは入れてあげたほうがいいかもしれませんね。