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省燃費エンジンオイル規格(ILSAC)


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低粘度化による省燃費性能と環境性能を要求したエンジンオイル規格ILSACについて。

省燃費エンジンオイルの規格。ILSAC規格に関して


最近の国内販売のエンジンオイルは一般的に表示されているAPI規格に加えILSAC規格のマーク(スターバーストマーク)が表示されています。

ILSAC規格は日米自動車メーカー共同のエンジンオイル規格制定組織で1990年制定のGF1~2006現在GF4までの性能ランクが定められています。

表示はAPI-SM/GF-4などと表示され結局のところAPI規格と並んで表示され実際のところこのような表示がどのくらい理解されているのかを考えた時にAPIだけの方が解りやすいのではという感じはします。

ILSACは省燃費規格

それでは解りにくいのにも関わらずILSAC規格とAPI規格が別に表示されている理由はどこにあるのか?という問題です。

ILSACは省燃費性能、環境性能、酸化(劣化)防止性能など、どれだけ環境に優しいかという部分で高い性能を有しているかという点を区別するために定められた規格だからです。

このためワイドレンジな粘度指数を持ち高性能な100%化学合成油でもILSAC-GF4(最高規格)を表示していないエンジンオイルも存在します。

(意図的な性能のコントロールであって100%化学合成油であればエンジンオイルメーカーはGF4に適合するエンジンオイルを容易に作ることができるようです。)

しかしながら企業イメージやエコ、環境対策を意識している各自動車メーカーでは早速APIの最高規格SM、ILSAC最高規格のGF4のエンジンオイルを指定オイルに定めて扱っているようです。

性能表示も飾りだけではなく環境対策エンジンオイルの名は伊達ではありません。

低温粘度で0wや5wの粘度指数を持つエンジンオイルはベースオイルと呼ばれる添加剤無しのオイル基油の性質が重要になるためベースオイルには性質の良好なものを使用しています。

それに加えて添加剤もGF4をクリアするために強力な酸化防止剤を配合しロングドレン化(長持ちということ)を果たし、摩擦低減のためにモリブデンなどの高級な減摩剤を配合しているオイルも存在します。

このためエンジンオイルの性能的には一番低いとされている種類の鉱物油でさえAPI-SM/ILSAC-GF4のエンジンオイルはかなり高い性能を有していると言えます。

省燃費、環境対策オイルで料金が上がる!?

ILSAC規格の話とは少しずれてしまうかも知れませんが、API規格とILSAC規格の同時進行やオイルの高性能化、低粘度化による影響で思わぬ自体が起きるかもしれません。

エンジンオイル価格の上昇です。ただでさえ原油価格が高騰している中、燃費重視の低粘度エンジンオイルのベースオイルは以前より品質が上がっています。

コレによってエンジンオイルの価格がこれからどんどん上がっていくのではないかという懸念があります。というかすでにその煽りを受けています。

私も某カーショップで働く身ですが以前よりオイル1リットル当たりの原価がかなり上がっていることに気がつきました。

カー用品店などで4Lや20Lなどの定量缶で買う分には価格の値上がりというものは元々こんなもんかな?という感じで気がつかないかもしれませんが、定額オイル交換を実施しているカーショップやディーラーなどではその影響を直撃してしまいますのでエンジンオイル交換の価格を上げるということにもなりかねません。

高性能化と価格はある程度比例しなければならないので定額オイル交換はそんなところでお店側に負担が掛かるサービスとなってしまいました。

一方ユーザーはそんな裏側をついてあえてエンジンオイル交換を定額サービスのディーラーやカーショップに依頼すると言う手もあります。エンジンオイルの種類などはかなり制限されますが使いようですね。