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冷却水(LLC)の役割と効果


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自動車の冷却水(LLC=ロングライフクーラント)効果と役割についての解説

■冷却水(LLC)の役割

自動車には燃焼で発生する熱を循環放熱するために冷却水が存在します。この冷却水、実は色々な呼ばれ方をしていますので統一させていただきます。

LLC(ロングライフクーラント)が正式な名称と思われますが、冷却水、クーラント、クーラント液、不凍液、ラジエーター液などと呼ばれます。これは全て同様のものを指します。以下LLCで統一させていただきますのでよろしくお願いします。

オーバーヒートの予防

先ほど説明に出てきたように一番の役割はエンジンの燃焼時に発生する熱を循環放熱してオーバーヒートをさせずに、エンジンにとって適切な温度環境を作ることが1番の役割です。水道水より熱交換効率が良いともされています。

ですが、実際問題走行するだけであれば「ただの水」を入れても走行は可能です。なぜ専用のLLCが必要であるかは、また以下の役割を参照してください。

凍結防止効果

別名「不凍液」とも呼ばれていることから想像できるとは思いますが、凍結しないために水道水などではなく専用の液を使っていると言う狙いが一つあります。

凍結してしまうと、何か不都合が?冷却水だから熱くなれば溶けるから良いのでは?と感じるかもしれませんが問題は冷却効果云々では無く、凍結すると水は体積が増加するため密封経路である冷却系が破損する可能性があるからです。

エンジン内部にも通路を持っており、それらが凍結するとエンジン本体に歪みや亀裂を生じさせる恐れすらあります。液体の状態変化の中で液体→固体による体積変化の力は簡単に金属を破壊します。

そのため水道水ではなくLLCを使うわけです。LLCの濃度によって凍結温度をコントロールできますので極寒地では凍結温度が最も低くなる60%の濃度付近のもの、~-10℃くらいの一般的な地域であれば30%濃度のLLCを使用します。

濃ければ良いと言うものではなく、濃度に比例して凍結温度が下がりますが、60%以上の濃度になると今度は濃度に反比例して凍結温度が上がっていく形になります。

防錆効果

冷却水路はアルミニウムや真鍮、鉄などの金属が存在します。水道水ではそれらの腐食予防・防錆効果が無いためLLCを使用する必要があります。

仮に冷却水路に錆が発生してしまうと、車両前方にあるラジエーターコアを詰まらせてしまったり、室内側ですとヒーターの機能に関連するヒーターコアなどを詰まらせる可能性があります。末期症状に達すると腐食による穴あきなども発生しますので防錆効果をもったLLCの使用が必要です。

また水質によっては冷却水を圧送するウォーターポンプの羽を侵食して徐々に溶解してしまうケースもあります。この場合は気が付かないうちに、オーバーヒートの傾向が強くなっておかしいと思ったら警告灯が点灯というケースです。LLCの交換時期を守って使用すればまず起こりません。