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エンジンオイルの規格と性能


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ガソリンエンジンのオイル規格、ランクによる性能要求と選び方などについて。

エンジンオイル規格は欧州などを含めるといくつかありますがもっとも一般的に使用されるAPI(アメリカ石油協会)規格について説明させていただきます。

■エンジンオイルの規格(API規格)とは?

自動車のエンジン精度、機構、出力向上と共にエンジンオイル自体の性能もオイルメーカー研究によって急速に性能を向上させてきました。

それに伴いユーザーがエンジンオイルを選ぶ時に1つの指標となるAPI規格はエンジンオイル性能グレードを段階的にSA~SM(2008,1現在)まで設定表示しています。

API規格は、エンジンオイルの耐久、耐磨耗、耐熱、耐デポジット、清浄、酸中和、密閉、緩衝性能から流動性による燃費性能まで、要求性能をどの程度満たしているかをEOLCSと呼ばれるアメリカの自動車協会団体によって組織化されたエンジンオイルの性能認証システムによって厳しく設定されています。

以下API規格によるエンジンオイルのグレード(性能)分類です。

ガソリンエンジンオイルの規格

グレード エンジンオイルの要求性能
SA ベースオイルとなる鉱物油。添加油を混合しておらず極めて軽度の運転条件のエンジン用。要求性能による設定は無し
SB ベースオイルに若干の添加剤の配合を求められる性能で酸化安定性やスカッフ防止軸受けの腐食防止などの要求性能。
SC 1964年から1967年式までの米国乗用車およびトラックのガソリン専用。耐デポジット性能、耐摩耗、錆び止め防止、腐食防止性等の要求性能。
SD 1968年式以降の米国乗用車およびトラックのガソリン専用。SCクラスでの要求性能を全体的に上回っていなければならない
SE 1971年以降の一部および1972年式以降の米国乗用車および一部のガソリントラック車用。SD以上の性能を備えていることが条件。
SF 1980年式以降の米国乗用車および一部のガソリントラック車用。酸化安定性、耐摩耗性、高低温デポジット抑制などSE以上の要求性能。
SG 1989年以降のガソリン乗用車、バン、軽トラック対応グレード。APIサービス分類のCC(ディーゼルの性能)を含み動弁機構の耐摩耗性やオイルのロングドレン化なども要求性能に含まれる。
SH 1993年以降のガソリン車に対応。SGの最低性能要求において上回り、耐デポジット性能、耐酸化性能などの全てにおいてSGに代用できること。ILSAC規格GF-1などエンジンメーカー規格の要求性能に合致していること。
SJ 1996年以降のガソリン車に適用。SHの最低性能要求において上回り、耐デポジット性能、耐酸化性能などの全てにおいてSHに代用できること。ILSAC規格GF-2などエンジンメーカー規格の要求性能に合致していること。
SL 2001年以降のガソリン車に適用。SJの最低性能要求において上回り、耐デポジット性能、耐酸化性能などの全てにおいてSJに代用できること。加えて燃費性能やオイルのロングドレン化など環境性能について特に高い性能が要求される。
SM 環境性能において高い基準を設けたSL規格よりも、燃費性能の向上、排気ガスクリーン化、エンジンオイルのロングドレン化をさらに性能向上させることが要求される。低温流動、酸化劣化に優れていることが必要。

以上がAPI規格によるエンジンオイルのグレード表示と要求性能についてです。



■API規格によるエンジンオイル選び

API規格は各規格の記号に合ったエンジンオイルの要求性能を満たしていなければいけませんのでエンジンオイル選びの指標にはなりますがコレだけでは不十分です。

加えてエンジンオイルの粘度分類や種類などを絞り込み、さらに自分の目的に合ったエンジンオイルを選んでいくことによって車の性能を引き出し、長持ちさせ、カーライフを充実したものへと変えていくことができます。

情報や面倒な知識が多いかと思いますがエンジンオイルは車の心臓を潤滑させる血液です。是非慎重に検討してベストマッチなオイルを見つけてください。

エンジンオイル規格の小話

マニアックな方はなぜSIとSK規格がないのか気になったかと思いますが、聞いた話によるとSI規格は国際単位で使用されており、SK規格は韓国に同じ名前の石油会社があったことから見送られたそうです。

まあ、2008年1月現在の最新企画SM規格も私的にはどうかと思いますが、今となってはかなり時間も経過してしまったため違和感なく使用しています。