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ブレーキオイル交換時期


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ブレーキオイル(フルード)交換時期と怠ったことによって起きる不具合

■ブレーキオイルの交換時期(目安)について

ブレーキオイルは色などでも汚れは判断できますが、交換基準はあくまで水分吸収量です。これを判断するのは特殊な機器を使ってオイル中の吸湿率を判断することができますが一般的ではありません。

このような機器は恐らくカーショップはおろか今やディーラーなどでもナカナカ置いていないマイナー測定機器です。そこで期間によって交換時期を判断するのがベストだと思います。

使用状況によって吸湿状態は変わりますが、吸湿状態を視認だけで判断するには汚れ具合などと総合すると若干厄介な見分けが必要です。

そこで作動油としての働きを主とするブレーキオイルの交換時期は私的には「定期交換油脂」としたほうが良いと思います。汚れ具合だけで判断しようとすれば長期化しすぎたり、変に短期スパンで交換してしまったりするかもしれません。

「忘れにくい定期交換時期」としてはやはり車検時がお奨めで、エア入りなどの危険性のあるブレーキオイル交換をDIYで行うよりはブレーキ関係だけ整備工場に任せて後は自分で行うという手段も考えたほうがいいかと思います。

ユーザー車検しか行わない人でも、車検の時期=ブレーキオイル交換時期という認識をしていただき、忘れられた油脂にならないように注意してください。

苛酷環境下で使用のユーザー

苛酷な環境化で使用する車に関しては1年に1回交換というように交換時期を早めないと過度の吸湿や劣化が起きてしまっている可能性があります。

多走行で例えば年間3万キロ乗るのであれば、新車時から数えて9万キロ走行することになります。これはいくらなんでも乗りすぎなので1年に1回程度の交換を考えたほうがいいかもしれません。

他にはサーキットをメインに走行するユーザーさんです。またはブレーキに与える熱量が非常に大きい車種も同じです。このような場合は熱による液の膨張などが繰り返され劣化も早まるので1年ごとの交換をお奨めします。

今のブレーキオイルは基本性能がいいので正直シビアになりすぎる必要はないのですがブレーキ系統故障時の怖さを良く理解したうえでメンテナンスを行いましょう。

■ブレーキオイルと不具合

ブレーキオイルは特性上吸湿性が高く大気中の水分を吸収するため、期間の経過と共にブレーキオイル内の水分量が多くなり沸点が下降します。(水のほうが沸点が低いため)

このまま使用し続けると山道などでハードブレーキを繰り返したときにブレーキオイルが沸騰して気泡が発生し、踏力によって発生した圧力は気泡を圧縮するだけで制動力を発生させることができず、ブレーキが効かなくなります。

このような現象をベーパーロック現象と言い、ブレーキ関係のメンテナンス不良で起きる大変危険な現象の一つです。

厳密に言いますと2年ごとに交換しなくとも支障をきたさないこともありますが、交換時期の目安をある程度立てておかないと無交換のまま忘れてしまうという可能性があり大変危険です。ユーザー車検、ユーザー代行車検などで整備不良になっていると十分起こり得る不具合なので注意しましょう。

ハードブレーキはしないからいいや・・・と思うでしょうが、発生する不具合はこれだけに留まりません。ブレーキライン内の水分量が極端に多くなりますと、鉄で出来ているキャリパーやキャリパーピストンに錆が発生してピストン固着を引き起こすこともあります。

このような状態になるとキャリパーピストンの動きが悪くなりブレーキ引きずりによる、ハンドルの流れや加熱による効き不良が起き、事故に直結する故障になるうえ出費も多大なものになってしまいます。