This page:自動車メンテナンスDIY9 TOP > 自動車メンテナンスの知識 > エンジンオイル徹底解説 > 100%化学合成油の種類・解説

100%化学合成油の種類・解説


スポンサードリンク

100%化学合成油の中でも管理人が注目する高性能なエンジンオイルについて解説。

■化学合成油とは

エンジンオイルの中でも化学合成油は最高峰の性能を誇る部類に属すエンジンオイルで、その基油(ベースオイル)の性能に大きく左右されますが、更に添加していく事で一般的な鉱物油には無い特性を出すことを可能としたオイルです。

具体的に説明すると鉱物油では性質的に矛盾が生じてしまうような部分もカバーできてしまいます。例えば鉱物油で高温側の粘度を稼ぐと低温側の粘度も高くなってしまい始動性の悪化などが懸念されるのに対し、化学合成油の場合は0W-50というようなスパーマルチな範囲をカバーすることも可能です。

化学的に安定しており、酸化劣化しにくく、温度変化に強く高温でも油膜保持能力が高く、尚且つ低温でも硬過ぎず滑らかな潤滑を可能とする。そんなコトが出来てしまうエンジンオイルです。

部分合成油がセミシンセティックと呼ばれるように、100%の場合はシンセティックオイルと呼ばれることもあります。

デメリットは価格帯にある

高性能低価格であれば言うことはないのですが、価格はかなり差があります。ベースとなるのがPAOやエステルなど様々な種類はありますが同じエステル系でも「系」があらわしているように、~○×エステルと言う素材が基油であり同じものとは限りません。

要はハイエンドユーザー向きになるに連れて希少な素材を使ったりするため価格が高騰して、費用対効果と言う面では必ずしもオススメとは言えませんし、やはりデメリットと考えなくてはいけない価格である事は確かです

■高性能100%化学合成油の解説

管理人が使ったのは高性能化学合成油といわれるものの中でもほんの一部ですが紹介させていただきます。

超低摩擦エンジンオイルNUTEC(ニューテック)10w-50

NUTEC10w-50は化学合成基油にエステルを用いたエステル系化学合成油です。ニューテックの特徴としてはテフロンとほぼ同等の摩擦係数を実現するエステルをベースにしており極薄で強靭な油膜を形成するので燃費向上、出力向上等の効果が期待できます。

エステル系化学合成油の代名詞で薄い被膜で油膜が切れない=即ち摩擦抵抗が少ないということですが、クリアランスがシビアなエンジンに適しておりレトロカーなど油膜厚が必要なエンジンは苦手かもしれません。レーシング向きですね。

スーパーマルチグレードオイル:ワコーズ4CR 10w-60

レーシングスペックエンジンオイルで一番オススメなエンジンオイルがWAKO's ワコーズ4CR1の10w-60です。バイクで10000rpmをキープするような走り方でも余裕の油膜保持を誇る生粋のレーシングエンジンオイルです。チューニングターボエンジンなどに最適です。

粘度は低温側10w、高温側はSAE粘度指数の表示最高値の60の脅威のエンジンオイルです。一度試してみる価値はあります。添加剤否定派の方にもオススメです。

私はバイクでサーキットをやっているときに使っていましたが全く不安を感じませんでした。まあ私の走りごときでは性能を引き出すに至らなかったかもしれないポテンシャルの高いエンジンオイルです。

ガルフオイル 10w-60

ワコーズの4CR 10w-60と並ぶスパーマルチグレードのレーシングスペックエンジンオイルが老舗エンジンオイルのガルフオイルです。超低摩擦化学合成基油のエステルとPAOを合成し油膜保持性能やせん断安定性などはトップクラスです。

BE-UP シンセティック5w-50

注目の極性潤滑を売りにした非ニュートン系エンジンオイルといわれる部類です。非ニュートン系とは重力に逆らうことから名づけられたようです。初めて見たときは腰を抜かしそうになりましたが実際にエンジンの中での動きを見てみたいです。

イオンの極性の(+)(-)を利用してシリンダー壁にへばりつけて油膜切れをさせないようにする作用がありFFエンジンのタイミングチェーン化が進んでいる現在はBE-UPのようなエンジンオイルの使用が望ましいといえます。

タイミングチェーン異音やカムシャフトタイミングギアを用いているエンジンにはもってこいかもしれません。このオイルならクリアランスの大きいレトロカーにもいいかもしれません。

近年の標準オイルの化学合成化

近年の自動車エンジンの機構は複雑化、エンジン精度の向上によってより薄い被膜で摩擦係数の低い潤滑を求めていることから標準的なエンジンオイルでも部分化学合成油を使用するケースが目立ってきました。

このような状態からだとハイスペックなエンジンオイルが体感できるのか?と言う気がしなくも無いですが、高温側の粘度が20程度しか無いオイルも多く出回っており粘度指数が絶対ではないですが、高回転域にに不安がある感じはぬぐえません。

現にターボや高回転エンジンにはメーカー指定オイルが違ったりするので、やはり現状では粘度指数と高温側の潤滑性能は比例していると考えた方が無難でしょう。そう考えると以上で紹介した化学合成油の出番と言うことになるのでしょう。