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ISCV吸気異音(笛吹き音)


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アイドリング時にエンジンから「キー」「ヒュー」と異音を発生させるISCV吸気異音。

■ISCV吸気(笛吹き系)異音に関して

エンジン異音の中でも比較的特質で甲高い「キーン」「キー」「ヒュー」という異音で、感じとしてはベルト鳴きの高周波版のような聞こえ方で、ベルト鳴きと勘違いされやすく発生原因も特定されにくいのがISCV吸気異音です。

各種エンジン補機類のベアリングやベルト鳴きなどと勘違いしやすいですが、ベルトを全数外すことである程度の特定が可能になります。

ISCVとは

ISCV(アイドルスピードコントロールバルブ)とはカッコ内の呼び名どおりアイドリング回転数を制御する可動弁機構のことで冷却水温に応じてISCV開度を変化させエンジン回転数を制御します。

エンジンが冷えている時は暖気制御のためISCV開度を大きくしてアイドリング回転数を高くし、エンジンが暖まるとアイドリング回転数を下げるため開度が小さくしています。

ICSVは通常吸気管であるスロットルボディーにバイパスして吸入空気の通路を持っており、通路が細いため詰まってしまうとアイドリング不調などの原因になります。

余談ですがデューティー比を図れるマルチテスターを持っていればISCVデューティー比を参照することが可能です。

■ISCV吸気異音の原因

1,ISCV詰まり

ある時から突然なり始めたような場合はISCVの詰まりが考えられます。酷い詰まりですとアイドリング時のエンジン不調の原因となりますので判断がしやすいかと思いますが、ISCVは通路が極めて狭いので空気の流れが少し変化しただけで異音が発生してしまう可能性もあります。

エンジン冷間時に異音が発生せずにエンジン暖機後のみ異音が発生するパターンが比較的多いかと思います。これはISCV開度が暖機時に最も小さくなりバルブ開度が一定で安定するためです。

原因として究明すると要は笛吹き音なのです。ですから少し清掃してやると直る場合も有りますし、本格的に分解清掃しないと直らない可能性もあります。

2,ICSV形状不良

これは新車で購入した当初から笛吹き音のようなの様な異音を発生している場合が該当するかと思います。又は車種固有の症状として発生することがあります。ただしエンジン不調などを伴わない場合は異常として認められるかというと微妙です。

アイドリング時の異音だけが気になるくらいでエンジンの調子などには大勢に影響が無いような場合が多いのも事実です。


3,ISCV経年変形

このような状態も形状不良、又は製品の材質不良が原因ともいえますが、たまたま笛吹き音が出てしまうような空気の流れになってしまうだけでエンジンの調子などに悪影響を与えることは少ないといえます。

ISCVから異音が出ているのにもかかわらず分解清掃しても笛吹き異音が解消しないような場合は経年変化による変形などが原因です。

■ISCV吸気異音対策

1,ISCV清掃

エンジンコンディショナーなどの洗浄剤を使用して簡易的に清掃を試みるのも有効な手段化と思いますが、簡易的手法ですと思うように汚れが取れないのも事実です。

本格的に清掃するならば分解清掃になります。取り外しは車種にもよりますがそんなに難しい位置についてはいないはずです。ただし冷却水温でバルブ開度を決定しているタイプではホース切り離し時に冷却水が流出しますの水温が熱い時に作業は行わないようにしましょう。

また取り付けた後も冷却水のエア抜きと補充はキチンと行っておきましょう。冷却系等へのエアのかみこみはオーバーヒートの原因となります。

ISCVは精密部品です。落としたり強い衝撃を与えないようにしましょう。分解清掃時も傷をつけたりしないように注意して作業を行いましょう。

2,ISCV交換

最終手段ですが清掃して直らない場合や最初から異音がしていた場合には交換する以外に解決方法はありません。ただし車種固有で異音が出ている場合は交換しても同じ部品が来るので解消しない場合もあります。

取り扱いディーラーに固有の症状がないか確認するのが一番いいかと思います。また保証の範囲内であれば保証が適応されるのか聞いてみるともしかすると無償交換が可能かもしれません。

■異音診断・判断方法

ISCVの吸気異音はかなり限られた条件が揃わないとならないことが多いのですが、ベルト鳴きと音が似ていることから誤診をしてしまいがちです。ベルト鳴きと分けるためにまずアイドリング時で音が出ているときにバイダスルブなどのベルト鳴き止め剤を使用してみます。

音に変化があったり、止まってしまった場合はベルト鳴きでほぼ確定です。逆に音に全く変化が無かった場合はISCV吸気異音やエンジン補機(オルタネーター、パワステ、エアコンなど)からの異音が考えられます。

次にエンジン回転数を上げていって音がすぐに止まってしまう(聞こえなくなってしまう)場合もISCVの可能性が高まります。逆に回転数と比例して異音の周波数が高くなっていけばエンジン補機類からの異音が濃厚になります。

そこまで判断できたらISCVに金属の棒(貫通ドライバーやエクステンションバーなど)をつけて耳を当てます。笛吹き音が金属棒を通して大きく聞こえたら異音発生はISCVでほぼ確定です。このような異音診断は感覚が頼りなところもありますが実際に使える診断知識です。

100%はありませんが異音診断時に是非活用してください。