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ウォーターポンプ(鳴き)異音


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車のエンジン補機に当たるウォーターポンプの鳴きや内部破損による異音の原因と対策

■ウォーターポンプから発生する異音について

ウォーターポンプはパワーステアリングベーンポンプやオルタネーター、エアコンコンプレッサーなどと同様にクランクの動力からVベルトやタイミングベルトを介して駆動されるエンジン補機類でありシール不良による鳴き「キーン」「キー」音や内部破損によって「ガラガラ」を発生させます。

ウォーターポンプの機能、概要と異音原因と対策は以下の通りです。

ウォーターポンプとは?

ウォーターポンプとはエンジンの燃焼によって発生した熱を冷やし、なおかつ冬季でも氷らない不凍性、冷却系等水路を錆びさせない防錆性能をもつ冷却水をエンジン各部からラジエーター、そしてウォーターポンプインレットまでを圧送循環するためのポンプです。

通常はアルミ鋳造製の部品で内部にハネを持っており同軸上のプーリーがクランクシャフトの動力を介して回されることによって圧送機能をしています。

■ウォーターポンプ(鳴き)異音の原因

メカシール鳴き

メカシールはウォーターポンプ内部に設けられており劣化すると冷却水漏れの原因などになりますが稀に異音を発生させることがあります。原因は劣化という理由もありますがウォーターポンプ自体の形成不良によるものであったりメカシールの材質不良であったりする場合もあります。

また冷却水(クーラント=LLC)のメンテナンス状態が悪いと冷却系の通路が錆びて、冷却水中に分散するためメカシールの消耗を早める可能性があります。LLCの適切な周期でのメンテナンスが必須になります。

大抵メカシールの鳴きの場合は比較的周波数の高い「キー」や「キーン」といった異音がエンジンのどこからとも無く聞こえてくる感覚ですが貫通ドライバーやロングエクステンションバーなどの金属棒を(異音発生時に)ウォーターポンプに当てて耳をつけて聞くとすぐにわかります。

※回転するベルトの隙間を縫っての聴診になりますので十分注意して作業してください。

ベアリング損傷

ウォーターポンプに限らず補機類の回転軸にはベアリングと呼ばれる滑り軸受けを使用しています。このベアリングが損傷すると「ウォーン」「ウィーン」といった中程度の周波数の異音が発生します。異音はベアリングのボールやローラーが多いほど、エンジン回転数が高いほど周波数が高くなります。

メカシール鳴きは共振という要素があるためエンジン回転帯をずらすと異音が出なる事がほとんどですが、物理的な損傷による異音であるベアリング損傷、焼損系の音はエンジン回転数に比例して周波数帯が高くなるのが特徴です。

損傷の主原因は長期使用による部品の寿命やベルト交換直後であればベルトテンションの掛けすぎなどが多いです。異音が出だしたら治ることは無くしだいに音が大きくなり最終的にはプーリーが取れて破壊するのでそうなる前に交換しましょう。

完全破壊前は普通に走っていて明らかに異常なガラガラなどの異音が発生しますから気がつかないことはないでしょう。

ウォーターポンプインペラ破損

ウォーターポンプは同軸上のプーリーをベルトによって駆動することによって内部のインペラと呼ばれる冷却水を圧送するための羽を回転させています。

冷却水のメンテナンスを怠ったり水質またはインペラの材質が悪いと劣化して折れてしまったり、溶けてなくなってしまう場合があります。折損してしまった場合には激しい「ガラガラ」音を伴うこともありますが溶けてしまった場合は異音を伴わずオーバーヒートなどの症状が出ます。

■ウォーターポンプ異音修理と対策

1,ウォーターポンプメカシール交換

メカシール不良による異音の場合はウォーターポンプOHでメカシールを交換することによって症状を解消することができます。手順としてはまずVベルトを取り外す前にウォーターポンププーリーのボルトを軽く緩めておくと取り外しが楽です(該当しない車種もあります)

またボルトは緩めるだけで取り外さないように注意してください。Vベルトを取り外したら緩めておいたプーリーのボルトを完全に緩めてプーリーを取り外します。

ウォーターポンプ固定ボルトを緩めて取り外したら分解してシール交換を行いますが、距離を走っていてなおかつ交換が容易でない場合はASSY交換をしてしまった方が漏れリスクもなく楽だと思います。(メカシールの補給品が無い場合もASSY交換になります)

2,ウォーターポンプ交換

作業としては手抜きかもしれませんが、関係するトラブルは水漏れを含み全て解決します。作業性の悪い車種であると何かあるたびに何回も脱着するよりある程度長い期間使用していれば見切りでASSY交換するのも有効であると思います

また本体継ぎ目かシリンダーブロック面か、メカシール部分か、など判断しにくい場合もASSY交換する必要があります。(たいていの場合は特定できますが、場所によってはオイル漏れと重なったりしてわからない場合も)

3,冷却水(クーラント液=LLC)の定期交換

劣化に対しての緊急度はエンジンオイルほどではありませんが防錆性能などは徐々に低下していきますので水質などによっては冷却系等の早期錆の誘発に繋がります。毎年交換するとまで行かなくても車検(2年)ごとに交換はしておきましょう。

また環境対応型の長期使用可能な冷却水に関しては推奨交換時期まで交換しなくても構いませんが、水道水を足しながら使用している場合は濃度だけには十分気を配って、できれば指定濃度の冷却水を補充することが好ましいといえます。

自動車LLCの交換時期に関してを参考にしてください。