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吸気脈動音・干渉異音


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アイドリング・走行時に「ガタガタ」音を発生する吸気脈動音、振動の原因と対策

■高難度異音の発生

アイドリング時やDレンジ停止時、冷間時のみの発生など発生するエンジン回転領域は狭いのですがエンジンルームのあたりからどこからともなく「カタカタ」「ガタガタ」「ブルブル」と聞こえてくる異音で、振動伝達経路によって音の出方はさまざまです。

場合によっては修正困難なのですが意外と簡単に直ってしまうケースも多いので原因と対策方法を挙げてみます。

■吸気脈動振動音とは

吸気脈動振動音とはエンジンの吸気工程時に発生する音で脈動振動を伴いますが、この音や振動はどの車でも発生する正常な音です。

しかしながらこの振動がエンジン回転の振動(トルク変動)などと共振してしまうと振れが大きくなり吸気脈動振動音としてエンジンルームからマウント(懸架系)を伝ったり、ボディーに直接干渉することによりボディー振動や異音として現れます。

■吸気脈動振動音の原因

1,エアクリーナーボックス取り付け不良

取り付け不良というか不十分の方が正しいかもしれませんが、エアクリーナーボックスは振動が直接ボディーに伝わらないようにゴムブッシュを介して取り付けられていることが多く、このため手で動かすと結構グラグラ動きます。

共振ではこのグラグラ動く振れのせいでさらに振動を大きくしてしまいます。

2,吸気ダクト取り付け不良

吸気ダクトは結構アバウトについている場合が多く固定らしい固定はされていないケースも多く10㎜のボルト1~2本で固定といったところでしょう。

このためエアクリーナーボックスが振れるとダクトも引っ張られて振れるため共振を起こす可能性があります。

3,エンジン不調

エンジン回転数が低いためにエンジン振動が大きくなりエアクリーナーボックスなどの動きやすい部品が大きく振れボディー、ホース、配線などに干渉して異音を発生するパターンでこの場合はエンジンの調子を整えるのが先です。

オートマチック車ではPレンジで問題が無いのに、Dレンジで回転が下がったら異音が発生するというケースが多く、他には暖機中のDレンジのみという場合などもあります。

4,エンジンバランス不良

原因がエンジン本体の場合は修正が極めて困難で明らかに不具合がある場合は他の回転域でも振動が発生したりします。おおざっぱにエンジンと書きましたがクランクシャフトやドライブプレート・フライホイールのアンバランス、エンジン自体のトルク変動などがあります。

エンジンは特性上振動が大きくなる回転域が必ずといっていいほどあり、これは特性上致し方ないのですが、様々な方法でこの振動を減衰、相殺することによって特に高級車などでは体感できないほどに抑えられてます。

このような場合は「共振原に問題がある」ことになりますが、作業をするとなるとカーディーラーなどでもかなり困難で長期の修理期間を要することが予想されます。

■吸気脈動振動音対策

1,エアクリーナーボックス加工

様々な方法がありますがエアクリーナーボックス取り付けブシュを硬いものに変えて振動共振ポイントをずらす方法が一つ。

エアクリーナーボックスに固定のステーなどを自作で追加する方法がもう一つ。この場合は減衰効果付きのステーが好ましいが都合のいい部品が見つからない場合は固定ステーにゴムブシュなどを介したほうがいいです。

※手で動かして干渉ポイントがあればスポンジテープで干渉ポイントに詰めるという手もあります。


2,吸気ダクト加工

吸気ダクトを手で動かして干渉ポイントがないか確かめてあればスポンジテープなどで干渉音を低減させダクトに可動性を持たせている場合は完全に固定してしまい共振を防ぐという方法もあります。

ただ固定すると場所によっては、違う異音が発生したり、ボディー自体が振動体になる可能性も秘めてますので絶対的な手法ではありません。

3、高効率吸気式エアクリーナーに交換する

高吸気式のエアクリーナーとは通称キノコ型エアクリーナーのことです。このタイプはエアクリーナーボックスも取り外しますし、ダクトは結果的にエアクリーナー一体になるので吸気脈動で共振を起こすようなことはまず考えられなくなります。

お金はかかりますが実は修正方法としては一番簡単でカスタマイズも同時にできてしまう一石二鳥の方法ともいえます。参考のものとしてはブリッツの高効率吸気エアクリーナーが車種別対応数も多く性能も高いのでオススメです。

ただ吸気音が大きくなりますので、それが不快なようなら元も子も無い状態になるので、とにかく静かがいい場合はお勧めしません。

4,エンジン本体側の修正

この方法は個人レベルではかなり困難、カーディーラーレベルでも困難な修理内容で専門的に異音、騒音修理を行っている機関に依頼するか、ディーラーなら本部行きは決定でしょう。

マウント系の見直しエンジンバランス修正などが修理内容になりますが、通常はこの修理内容が最終手段で先に上にあげたような修正を行ってからになります。

もっともエンジン側はそのままで他の共振源を潰すのが先なので、エンジン側で根本的解決を求められるケースはほとんどありません。