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エンジン打音(カラカラ音)


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エンジン異音の代表的症状。カム打音「ガラガラ」音の原因と対策、解消方法について。

■エンジンのカム打音による異音

エンジンからの異音でもカム打音は「カラカラ」「ガラガラ」というような音でエンジンの頭の部分から聞こえてくるエンジン回転数に比例して早くなるのが特徴の異音です。防音措置の高い車の場合は車室内に高周波の異音だけ微かに聞こえる場合もあります。

エンジンの異音は中を見るのが大変なのである程度判断をつけた上で修理内容などを決めたいものです。

修理するにしてもどのくらいの規模で修理を行うかによって修理金額が大きく異なると思いますし、カム打音であれば調整で治ってしまい金額も極端に高額にはなりませんので参考までに簡易的判断の仕方です。

エンジンのカム打音とは?

エンジンの吸排気機構の弁をバルブといいますがこのバルブの開閉をしているのがカム機構です。カム機構はカム山がバルブを押し下げるときに金属同士の接触があり、それ以外のときは一定の隙間があり、その隙間をバルブクリアランスと呼びます。

摩耗などによってこの「バルブクリアランス」が大きくなるにつれて大きな音になります。要は隙間が大きくなると接触するときに大きな音が鳴り易いということです。

■カム打音の原因

一言でエンジンのカムから発生する打音と言っても原因は多岐に渡ります。真因がつかめないと再発や治らない可能性がありますので原因を挙げておきます。

1,カム山やリフターの磨耗

過酷な運転状況にさらされることによって磨耗が促進、又は長期の使用によって磨耗量が多くなってしまった場合にバルブクリアランスが大きくなり打音が大きくなってしまいます。

2,アジャスター不良

カムのタイプによりますがバルブクリアランスがアジャスタータイプの場合は磨耗も考えられますがアジャスター自体の不良も考えられなくはありません。この場合はカムの異音ではなくラッシュアジャスターの機構異常(故障)による異音ということになります。

3,油膜切れ、エンジンオイル粘度低下

カムの駆動部は常にエンジンオイルにさらされており油膜がクッションになって打音を低減し潤滑を行っているのでエンジンオイルの質が極端に劣化して粘度低下を起こしていたり、メンテナンス不良でエンジンオイルが入っていないとカム打音が激しくなる恐れがあります。

したがってオイルメンテナンスは重要で予防対策としてはこの当りをしっかりやっておく以外は特にないでしょう。エンジンオイルのメンテナンス知識などはエンジンオイルの徹底解説を参考にしてください

■カム打音の対策と解消方法

1,エンジンヘッドOH(オーバーホール)

一番確実かつ効果的なのはエンジンのヘッド、すなわちカム機構の分解整備です。原因が何かも一目瞭然ですしバルブクリアランスも規定値に調整し磨耗がひどかったら交換、というよう出費覚悟で挑めばカム打音が解消しないということはまずありません。

まだまだ車には乗るけど異音は何とか治したいという方はこの方法をオススメします。実はヘッドOHなら車上で出来てしまいますし、測定具は必要ですが難易度的に高い整備ではありません(ただしリスクは大きいです)

2,粘度の高いエンジンオイルを入れる

通常使用しているエンジンオイルより固めのエンジンオイルを入れて膜圧を確保する方法です。エンジン冷間時には比較的高い効果を発揮するかも知れませんがエンジンオイルが高温になるにつれて効果を体感できなくなる可能性もあります。

低温側も高温側も粘度指数の高いマルチグレードエンジンオイルを入れれば効果はそこそこ期待できます。元々エンジン自体のクリアランス全般が大きいクラシックカーなどに用いられます。

3,オイル添加剤で対応

エンジンオイルの添加剤によって金属表面の改質を行ったり膜圧を確保することによって打音低減を図る方法ですが、エンジンオイルの粘度を上げる方法と併用すれば単体より高い効果を期待できるでしょう。

オイル添加剤にはユーザーインプレッションでエンジン音が静かになったという声を聞きますがエンジンで音を発生している音の大半はカム打音なのでオイル添加剤は意外と効果が高いと思われます。

通常エンジンには極圧潤滑域に高性能は要らないとされていますが、極圧性が高いエンジンオイルの場合は、大きくなったバルブクリアランスの打音を低減する働きもあります。恒久的な手段ではありませんが有効ではあります。

■カム打音(エンジンカラカラ音)

カム打音は正常時にもエンジンがかかっていれば出ている音です。どこからを異音と判断するかは微妙ですが特に異常と感じるような大きな音でなければ神経質になる必要はありません。

エンジンの作動に支障をきたすようなときは明らかに異常な大きな音になるので分かるはずです。