騒音・振動の強さと感じ方
■音の強さ・パワーと感じ方
音や振動には周波数のほかに強さがあります。これは異音と振動の基本知識で「波の振れ幅」と言うことで少しだけ触れましたが、それと同じです。
自動車異音は厄介でエンジンは下は600RPM付近から上は一般的なエンジンでも5~6000RPMまで回転しますし、爆発を伴う燃焼を行っているわけです。
そして鉄の塊が100kg級のエンジンや変速機をぶら下げて走り回るのですから、それはもう異音と振動との戦いです。しかしながら単純に異音や振動と言っても実際には強さや周波数に変化があります。
たとえば何か大きなものを大きなパワーで動かしたとしても必ずしも音はしません。地震はとてつもないパワーに換算することができますが大した音はしませんよね?(大きな地震は地響きがしますが)
ところがスピーカーから音を出そうとすれば地震とは比べても比べきれないほど小さな「パワー」なのに大きな爆音を出すことが可能です。可聴範囲から外れるほど大きなパワーを持った「音」でも人間には聞き取ること困難になります。
これは人間が音として感じるには一定以上の周波数が必要であるためです。振動させるパワーと周波数が合わさって初めて「音」として感じることができるようになるのです。音のパワーはdB(デシベル)で表すことができます。
可聴感度で異音が気になる場合も
周波数は可聴範囲であってもパワー(dB)が低い場合は、個人の可聴感度が大きなポイントになってきます。基本的に最小と最大の可聴範囲が原因で「俺には異音が聞こえない現象」にはなりにくく、大抵は可聴感度の個人差が大きな問題となります。
可聴範囲は聞き取れる最大と最小の周波数を言いますが、最大域と最小域に近づくに連れて感度が下がります(すなわち聞こえにくくなります)このような場合は大きなdBがないと聞き取りにくいと言うことになります。
逆に感度が良い周波数帯の音が異音として出てしまった場合はdBが小さくても非常に気になり、その周波数帯の感度が鈍い人がいくら聞き取ろうとしても、本当に聞き取れないと言うことは実際にあります。
回転系の連続音や振動を伴う異音に関してはこのような心配はありませんが、内装の軋み音や、カタカタ音などは結構このようなケースもあります。
ちなみに人間の可聴感度が一番いい周波数帯は1000~5000Hzくらいといわれています。普通に話す声とかがこのくらいの周波数帯と言ったところでしょうか?